陳氏太極拳協会双月会

双月会について

双月会の事務窓口をしています。本会に関心のある方は、私までご連絡ください。

 私は2011年4月3日に、茨城県つくば市より越してきました。
 以前に所属していた教室は小さい教室でしたが、先生が陳式太極拳をしたいため、立ち上げた教室で、アットホームな雰囲気で、初心者ながら、その陳式太極拳の拳風の華麗さに魅力を感じて練習しておりました。
 久留米に来てからは、24式太極拳などの制定拳が中心となり、陳式太極拳を忘れてきつつありましたが、陳式太極拳をちゃんと学び直したいとの思いは、心の底にありました。
 当地の教室でお見かけしたのが竹之内先生で、教室が始まる前の体育館の隅で、陳氏太極拳の練習をされておられ、いつか、先生に習いたいと、密かに思っておりました。また、毎年、県大会での先生の表演を拝見し、その素晴らしさに、是非、先生にお教えいただきたいと思い、私と一緒の教室で学んでいる安永さんと共に、竹之内先生に新たに教室を 立ち上げて、教えていただくことをお願いしたところ、快くお受けいただいたので、他の方にも呼びかけ、2019年7月に本双月会の発足に至りました。
 まだ、会員数は少ないですが、毎回、先生の渾身のご指導に生徒一同、感動しながら、学習しております。
 当面は四正太極拳が中心となり、徐々に小架一路の練習を増やしていくという方向性となっております。
 また、本教室は色んな場所、教室からの生徒さんが来ておられ、その刺激もあり、かなりエキサイティングな教室でもあると思います。
 会員内のラインでも、皆さんの様々な声が聞けて、正に、本グループが皆さんの学び舎、生活の場という感があり、楽しい場でもあります。
 先生のフランクな姿勢のおかげで、一人一人が伸び伸びと練習しています。
 ただ、私も含めて、ほとんどの人が陳氏太極拳初心者であったり、高 齢者のこともあって、牛歩のようなあゆみですが、先生はそれにもめげず、我々に優しく接していただいております。深く感謝するとともに、先生のストレスは大変だろうとお察ししております。


私の養生法
 ほぼ後期高齢者の私の最大の関心事は健康維持で、90歳、100歳まで元気に生活したいと思っています。その養生法として、太極拳の練習を日課として行っています。
 まだ未熟者ですが、放鬆にともなう、手足の先まで意識を通した動作により、気の全身への流れを、また、頭脳の透明感・解放感、気持ちの安寧感も感じながら楽しく練習しています。

 合気道の達人の高岡英夫氏は「体にはこころがある」と、その多くの著書の中で述べており、身体意識を発達させることが心と体の自由度を上げるためには大切だとしています。その意味は体を様々に動かすことで、それぞれの動きに対応した特有の身体意識(センター、ベスト、割体、肩包体、裏転子など)が生ずるとのことです。
 その本で、タイガーウッズの身体能力について、その天まで伸びた中心軸(センター)や、くたっと抜けた体側(割体)。背骨付近の筋肉のゆるみ(肩包体)により、全身の可動域の増大がその能力に寄与しているとの説明があります。
 また、このような身体意識を高めるためには、1つの武道なり、スポーツを突き詰めるという、同じ動きを突き詰めるという動作が大事で、それにより、体は無駄のない動き、効率的な動きを自然につかんでいくとされます。このような熟練した動きにより、多くの達人が素晴らしい技を見せますが、高岡氏は、そのためには、肩の筋肉の、肩との癒着を はぐことが大事で、それにより、肩部分がゆるみ、肩に羽根が生えたように、柔らかな気持ちになるとしています。

 これは太極拳でも同様で、胸が緩むことにより、肩も緩み、胯もさらに緩み、気持ちも体も楽になり、より広がると思われます。
 このような体の可動域の増大のためには、太極拳の場合、技のレベルにより、その可動域や能力のレベルも変わり、より高度のわざにより、より高度の身体意識が得られると考えられます。
 陳沛山老師による陳氏小架太極拳は、より体のなかの動きを重視するので、より身体意識の獲得に役立つと思われます。
 私も健康維持のためとはいいつつ、少しでも、技術を向上させ、身体意識を高めていきたいと考えます。

双月会  五十嵐勇