陳氏太極拳協会双月会

〜「双月会」の活動拠点久留米市高良大社のご紹介〜

2022年を迎えました。

明けましておめでとうございます。
「双月会」の竹之内です。
本年も皆で楽しく太極拳を学び普及に努めていく所存でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、新年を迎えるこの時期、日本人はとても自然に感謝し、神社仏閣へ参拝する時期でもあります。
そこで今回は「双月会」の活動拠点久留米市の高良大社についてご紹介させて頂きます。

高良大社は太古より九州の宗廟(おやがみ)、筑後一の宮として崇敬され、高良山の中腹に祀られています。高良大社は1700年近い伝統を持つ大社です。

有明海をはるかに望み筑後平野の中央に屹立(きつりつ)し筑紫の国魂(くにたま)として古くから信仰されてきました。

私も「双月会」の練習の行き帰りにふと思い立っては高良大社に参拝して手を合わせる事があります。
大社から筑後平野の眺めは格別で御神木の大樟からの木漏れ日はとても心地よいものです。

沛山老師の著書の中に陳家溝にある「上馬石」のお話が載っていましたが、実はここ高良大社にも馬にまつわる石があります。「馬蹄石」と言われる石です。
高良の神が乗った神馬が残した蹄の跡といわれるものが残る石です。

その「馬蹄石」からさらに山奥へと登る小径があり更に奥へ。
一般社会から隔離されたような鬱蒼とした森林と静寂の中を進みます。それは時に神々の領域に足を踏み入れてしまったのではないかという錯覚にとらわれるほど。そんな中を20分程進むと辿り着くのが「奥の院」です。
諸願成就の神が祀られているところで境内には霊水が湧き出て寅の日には参拝者が多く訪れる処でもあります。
寅年の2022年の寅の日には更に参拝者が増える事でしょう。

また神功皇后が出兵を前に背丈を比べで吉凶を占ったといわれる背比べ石もあります。こういう言い伝えからも高良大社は武道家の方々が多く足を運ぶ所でもあるのです。

そして私(竹之内)がこの大社に思いを寄せる理由の一つに高良大社の末社鏡山神社があります。
実はここのご祭神がかの武内宿禰(タケノウチノスクネ)公なのです。
何となくご先祖様に手を合わせる。そんな気持ちになるのもご理解頂けるかと思います。

またどうやって運んできたのか?と思ってしまう神籠石(こうごいし)。
これも見所の一つでしょう。
これは国指定史跡であり、本殿の背後から山裾まで1500mに渡り1300個の巨石が神域を取り囲んでいるます。全国古代遺跡の中でも最大級でそこには武内宿禰の逸話もあったりするのです。

この寄稿文をお読みの皆様、もし久留米市にお越しの際はどうぞそんな歴史ある高良大社へ是非足を伸ばしてみてください。
久留米市がとても好きになるはずです。

「双月会」の皆様!
新年早々1月9日は沛山老師講習会があります。
今年コロナ禍で定員制限のある中「双月会」の希望者全員受講する事が出来るとのご連絡を頂いております。
とても楽しい新年のスタートとなる事でしょう。
皆様どうぞご体調にご留意されてステキな講習会を楽しみください。


竹之内朋子