陳氏太極拳協会双月会

〜一昨年入会されたM・Iさんからの寄稿文です〜

東西にまっすぐに伸びる農道は私の朝の散歩コースです。
冷たい空気の中、踏み出す一歩にその日の体調を感じ、歩きながら体のあちこちをゆるめたり、伸ばしたり。意識が体の動きになる事が嬉しくなる朝のひとときです。
この喜びは、太極拳を続けてきたお陰だと感謝しています。

私が太極拳と出会ったのは、20年程前。亡義父との久留米での同居の為、福岡での気ままな社宅暮らしから介護生活へ。
気力、体力の充実の為、知人の紹介で太極拳の教室に入り、それから、奥深い太極拳の世界に魅了され現在に至っています。
そして、一昨年、母が他界し、どうにか、心機一転を願っていた頃、双月会へのお声掛けを頂き陳氏太極拳という、新しい世界に思いきって飛び込みました。

先生の飛び抜けた熱意、親切丁寧なご指導、明るいクラスの空気の中、この1年間過ごさせて頂き、頭でっかちな私の気持ちが少しずつ解れてきたように思います。
本当にありがとうございます。


四正太極拳の套路を覚えたばかりのこの1月に、思いがけず、沛山老師の講習会参加となり、夢のようでした。目近でしっかりと目を見てご指導下さった事に 感謝を覚え、次の意欲となっています。

ある日の新聞に
「コロナ禍 マイナスの妙」
という記事がありました。
  コロナの感染に今までにない心身の規制を強いられる一方、思わぬ気付きもあったという事でした。
私も、忙しくスケジュールをこなす日々でしたが、コロナの影響でそれまで関わっていたあの会も休会、この会も閉会と寂しくはなりましたが、時間が、緩やか流れるようになり、目の前の事に気持ちが込められるようになり、これはいいなと思えてきました。

「変化」を感じる心を体で
 会得していけたら。


義父との同居、母との別れと 大きな変化の中、太極拳との出会いがありました。

これから、もっと、変化に対応出来るしなやかな心と体を身に付ける事が出来る様にと願っています。

今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします。

双月会 会員 M.I