陳氏太極拳協会双月会

〜今回は昨年「双月会」にご入会の会員様からの寄稿文です〜

昨年の4月からこの教室に通い始めてもうすぐ1年になります。通うたびに、陳氏太極拳の奥の深さに圧倒されますが、なぜか教室が終わって帰るときは、身体と心が軽くなるのを感じます。今は、この教室に出会ったことに感謝しています。
 この教室との出会いは、少し話が回り道になりますが、着物の着付け教室を探すところから始まります・・・

 あと数ヶ月で退職というとき、母を亡くしました。母は、92歳でしたが、実家で一人暮らしをしていて、退職したら、母のためにあれもこれもしよう、今まで全然やらなかったことも一緒にと勝手に思い描いていました。母を亡くして、逆に母からどれだけ支えられていたかを痛感しました。
 ある日、母の残した着物を整理しながら、この着物を着てみたいなー、できたら子供の結婚式に着たら母も喜ぶかなーと、着物のたたみ方も知らないのにその気になった私は、まず着付け教室を探しました。ネットで探して、ありました!水曜日の午前中の教室です。
 それと前から太極拳は習ってみたくていろいろ調べてはいたのですが、同じ水曜日の午後から、こちらの教室があっているということを知り、その時は一日でやりたいことが二つできる!と単純に思ったわけです。(注意!二つ同時に始めると大変すぎて、登校拒否状態になります。)

 教室のホームページの写真は皆様しっかりとポーズがきまっていて、このゆるゆるの私、大丈夫かーと心配になりましたが、教室(双月会)のイメージキャラクター「うーしゃん」のツイッターを読んで、優しい言葉の言い回しにほっとしました。それで思い切って見学を申し込みました。教室の皆様は、いろいろ気遣っていただいて、私の知らない知識や、人生経験がいっぱいの方たちで、そうした中で練習できるのもありがたいと思っています。

 教室で竹之内先生のおっしゃることや文章は、中国語読みや日本語読み、内容もそれは一度や二度聞いて理解できるものではありませんが、何回も何回も丁寧に教えていただいて、いつも教室が終わると勉強しよう!と思いながら、思うだけで次の練習日まであっという間に過ぎてしまうトホホの私です。
 しかし、いつか教えていただいたことが、するすると理解できて、少しでも身体が動けるようになりたいという夢は持っています。はるか、はるか先と思われますが。

 人生いろいろあって、思い悩むこともたくさんありましたが、なんとなく「生きている間は生きる」という考えに落ち着きました。
 初めてできたこと、昨年は、梅干しを漬けたこと、白菜を漬けたこと、今年着物を元旦に着たこと(割烹着で大部分隠して)など、そんな自分にできた小さなことを数えながら、日々感謝し、少しの夢を持って教室に通えたらと思っています。
 先生、皆様よろしくお願いします。

「双月会」会員I・S