2025年1月15日は野中生涯学習センターで「双月会」の練習でした。
昨年から地域交流の一つとして久留米大学の学生さんの体験を受け入れていて、この日が学生さんが体験に来られる日となっていました。
昨年は2名でしたが今年は4名の看護学生が体験に来られると連絡がありました。
(せっかく看護学生さんが来られるのだし、いつもと違う切り口で…。少しは医療現場で役に立つ知識を伝えたい。)
そんな事を思いながら会場に入るとジャージ姿の学生さん4人が明るい笑顔で立っていました。
もう既に親子ほども歳の離れた「双月会」の会員の方々と談笑し溶け込んでいる様子です。
それぞれ胸には「俵」「黒木」「関」「五十嵐」とネームを提げてそのしっかりとした佇まいは将来看護師として活躍するであろう輝かしい未来を感じさせました。
学生「よろしくお願いします」
元気な挨拶が若々しいエネルギーを感じさせます。笑
練習の時間となりました。
いつもの様に全員で円くなると
『今日は久留米大学の看護科の学生さん4人に来ていただいております』
と私は手話と共に話し始めました。
学生、会員共にちょっと驚いた様子でしたが
私『今日ここに来られる4人の方々は医療従事者になりますので(将来)聾者の方が患者として来られる事もあるでしょう。少しでも手話に興味を持ち覚えて帰ってくださいね。』
『では自己紹介をお願いします』
そう言うと納得した様子で学生さんはハキハキと自己紹介を始めました。
「私は久留米大学の看護科の学生で○○と申します。」
それを聞いて自己紹介を手話で表して覚えて頂きました。
「久留米」という手話表現が久留米絣の模様から来ている事
「大学」を表す頭の上で四つの角を摘んだ様な表現は実は大学の四角い帽子を表したものなのだという事などお伝えすると若い学生の皆さんはあっという間に習得してしまわれました。
さてここから太極拳の練習へと入って行きます。
今日の練習は「四正太極拳」です。
たまたま陳沛山老師の著書「陳氏太極拳大図解」を持っておられた会員の方が居られて
「これからする四正太極拳はこの本の著者で写真の陳沛山老師が考えられた太極拳です。」
と紹介する事が出来ました。
四正太極拳が4つの経絡を意識して行う事
身体の中に纏絲という螺旋の動きがある事
太極拳は根節中節末梢で動き筋肉のみならず内臓をも元気にして行く事
などをお話しして
会員の方には指先から動かない。肩の力を抜く
円襠を保つ
上下相随で
沈肩墜肘
など一人一人細かな注意を伝えて行きました。
時には攬札衣の定式で停まってもらい学生の方に在るべき所に掌がある時と無い時の推された時の感覚の違い(正しい位置では安定し、そうでない位置では推されると身体が崩れてしまう)なども実際に感じて頂き休憩をとりました。
さてこの練習は1月15日ですが、実はこの2日前1月13日の夜には宮崎を中心とした地震で久留米でも震度4の地震がありました。
この事は会員の中でも話題となりました。
そこで私は持って来たハーフブランケットを床に敷くと会員の一人に長座で座って貰いました。
私「先日久留米でも震度4の地震がありましたね。
学生の皆さん今後医療現場で地震が発生し患者を連れて避難しなければならない事もあるかもしれません。今回は自分一人で自力で動けない人を移動させる方法をご紹介します。」
そう言うと私は長座になっている会員に腕組をしてもらいました。背中から会員の両脇に手を入れて腕組している腕を持つと足で地面を踏む事で軽々と持ち上げて見せました。
私「高齢者の場合腕を前から持ち上げると関節を痛めたりする心配がありますが、この方法ならその心配はありません。」
私「移動する時は傷病者の足をクロスさせる事によって地面との摩擦を減らし一人でも移動させる事が出来ます。」
と災害避難の知識を披露しました。
すると
会員から
「身体の大きな人の場合はどうすれば良いですか?」
と質問が飛びます。
身体の大きな会員に交代してもらうと確かに持ち上げられません。
私「その時は…」
というとブランケットごと後ろに座っている会員を引きました。
先程持ち上げられなかった身体の大きな会員もブランケットの上なら滑る様に引っ張られて行きます。
傷病者を毛布に包んで移動させる方法は消防で教えてもらったものです。
休憩時間にこう言った雑学も交えつつ、
血圧
風邪
インフルエンザ
コロナ
医者
看護師
検査
診察
時間の表し方
等医療現場で使えそうな手話も紹介して太極拳➕αの「双月会」の体験が終了したのでした。
今年「双月会」は創立6年を迎えます。
色々な意味で会としての地盤を築く所に来ていると感じています。
今回の久留米大学の看護学生さんの体験受け入れ、こうした小さな積み重ねが誰かの心に響いて将来太極拳をしたいと思う気持ちに繋がっていくかもしれません。
社会が成長し、細分化されていく中でただただSNSやホームページで会員の募集を呼びかけるだけでは情報に溢れている現代、その渦に飲み込まれてしまうでしょう。
今後は社会との繋がりを構築し、自ら行動に移して行く事が必要とされている事かと考えます。
今回「双月会」の進む方向性についてまとめてみました。
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・太極拳を通して呼吸や意念を意識する事で現在この瞬間に意識を集中させる事の実践を行い、過去や未来から離れ、「今」「この瞬間」の自己と向き合って行きます。
・日常のルーティンに太極拳を取り入れ、太極拳を意識的に楽しむ事によって小さな喜びや感謝を見つけます。
・太極拳を行う事で定期的にデジタルデバイスから離れる時間を作り、人との直接的な交流を楽しみます。
・人と比べる事なく自分自身の短期的な目標を自ら設定し、努力し、それを達成するプロセスを楽しむことで、自己肯定感を高めます。
・過去の出来事や未来への不安があっても、仲間との交流の中でその解決の糸口を発見し互いに認め合い尊重認識しつつ、現在の感情や状況にどう対応するかを考える力をつけていきます。
・コミュニティでの活動や小さなボランティア(例えばフードロス削減への取組やバザーに協力、学生の体験の受け入れなど)に参加すること等の体験を通じて人と人との触れ合いを楽しみます。
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これまでなんとなくして来た「双月会」の会員の皆さんの取組をそのまま言葉として書き出してみたら上記の様な方向性が見えて来ました。
どれも私一人の力ではなしえないものばかりです。
そしてそれが会員をリーダーとする「双月会」のあり方なのだろうと感じている今日この頃です。
「双月会」は今年も会員募集中です!
興味のある方は体験にお越しください。
今年が皆様にとって良い一年であります様に!
「双月会」竹之内